[著者:秋/イラスト:しずまよしのり/電撃文庫]
独占欲にまみれたシスコン野郎の異常な執着が原因でした。そうなった事情は理解出来るけれど、気の遠くなるような過去の転生前から長年執着し続けて来たとか、もうおぞましさ以外のなにものでもない。
何かと理屈をこねて自分のやっている事を正当化していたんですが、最後の最後に望んだ最愛の相手に見事に拒否されて「ざまあ」な気持ちになれてスッキリでした。
この黒幕の最大の敗因は、現世のアノスの両親が力のない一般人でどうにでもなる、と見下して侮ってしまった事ではないかなと。アノスを生んで育てただけあって、只者じゃないんですよこの二人は。
特に今回、過去の記憶も含めて、アノスを心から愛する二人が強力な存在感を見せ付けてくれた事が何よりも嬉しかったです。