[著者:若桜拓海/イラスト:黒獅子/HJ文庫]
『聖杯大戦』とか『何でも願いが叶う』とか『英雄王』とかガッツリ厨二入った戦闘描写とか、もう「“アレ”ですか?」と言わせたがってるような内容なんですが。まあここまであからさまだと、多分最初から意識してるのをあえて前面に出してる感じなのでしょうかね。
最強英雄王が何故か400年後の世界に転生。で、自分=ジン=400年前の英雄=アーサーの存在は歴史上なかった事にされている。元の潜在能力を持ちながら、現在の弱体した肉体を鍛え上げつつ、俺つえ―無双をしながら、なかった事にされた謎を追って行く展開。
どうも魔族がただの人間の敵対存在とは異なるらしいような匂わせは興味深い所で。むしろ対峙した魔族達の発言からは人間の方に問題がある、とも取れるけれども……最大のライバルだったマーリンの存在もアーサー同様消されていて、現在どのような扱いになってるのか不明なのも気になる所です。