SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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天才女優の幼馴染と、キスシーンを演じることになった1

[著者:雨宮むぎ/イラスト:Kuro太/HJ文庫]

 大まかにはタイトル通りの内容と展開。そこに紆余曲折があって、キスシーンを演じる段階へ向かってうわーっと盛り上がって行くような感じ。

 最初の方から注目してたのは、玲奈が海斗の事を再会した幼なじみだといつ気付くか、だったでしょうかね。これに気付くタイミングによっては、盛り上がり方や二人の恋愛感情への没入度なんかも変わって来るのかなあ、なんて思ってたりしたので。

 個人的にはこの位の気付き方で良かったかなあと。もうちょっと玲奈をやきもきさせて欲しい気持ちもありましたが、あんまり引っ張り過ぎてもダレてしまいそうだったので。

 演技とは言え、『本当は好きな相手キスをする』ことに対する葛藤やら戸惑いやら、存分にニヤニヤシーンの数々を堪能出来て実に満足でした。

 ただ、ラストはちょっと意外な幕引きで、こんな風に後を引く続き方なのね、と。何となくもやもやが残ってしまったので、続きで是非スッキリさせて欲しいですねえ。