[著者:賀東招二/イラスト:四季童子/富士見ファンタジア文庫]
宗介、ミスリル、アマルガム、それぞれの陣営の様子がめまぐるしく場面転換し続けるような展開は、いよいよ最終局面に向かって大きく話が広がって来たのかな、という手応えの内容でした。
そういやアーバレストの後継機らしきものって敵に奪われたのでは……と思ってたんですが、あれって何か読み違いの勘違いしてたんかなあ。それともダミーだったのか?
ともあれ、待望の後継機が無事に颯爽と活躍を見せてくれて、更に宗介・クルツ・マオの懐かしき鮮やかなトリオの連携を見せてくれて、もうそれだけで涙が出る程嬉しかったです。
とは言え、かなめを救いたい宗介にとってはいまだ難しい状況には違いなく、あとカリーニンの真意もよく分かんなかったり、アマルガムの組織の実態は見えて来たものの一枚岩ではないようだし、更に混迷が極まりつつある、といった具合。
そろそろ『ウィスパード』の謎とか、幾人か疑問視している『進化し過ぎているAS』の件について、答え合わせの時が近いような、そんな予感もあります。