SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

フルメタル・パニック!11 ずっとスタンド・バイ・ミー(上)

[著者:賀東招二/イラスト:四季童子/富士見ファンタジア文庫]

 最終決戦前の準備から決戦直前まで。宗介とテッサの『覚悟』と『決断』の回、とも言える。思っていたよりもかなめ、レナード、カリーニンの出番が少な目で、その分宗介やテッサ達トゥアハー・デ・ダナンの最終進路決定が際立ってくれた感じです。

 あとは、冒頭で『アマルガムの起源』みたいな話から、組織の成り立ちや現在に至るまでの経緯などが詳しく語られていて、これまであまり話題に上がらなかったので、ここへ来てようやくと言った印象でした。

 今となっては、その情報があってもなくても戦況にさほど影響はなさそうですけど、あるいは宗介達が立ち向かう前に敵の事情をよく知ってもらいたい意図はあったのかも知れません。

 さて、いよいよ次でラストかあ。今の所は正直実感が持てないんですが、まだかなめやレナードを温存していて本領発揮してないからでしょうかね。『世界是正』と言う超常的な目論見が通ってしまうのか、それとも決死の覚悟で阻止に挑む行動が報われるのか、最後まで目を離さずじっくりと見続けようと思います。