［著者：鴨志田一／イラスト：溝口ケージ／電撃文庫］
変人揃いな『さくら荘』の中で、比較的常識人のように見える主人公の空太も、充分さくら荘に適応している時点で他の変住人に劣らない“何か”を内に秘めているのかもなあ、なんて思ったりもしていました。
まあ常識皆無で感情がほぼ読めないましろに順応している時点で、もう空太に変人的素質は備わってると実感させられましたけどね。
初回からある程度の相関関係（恋愛感情的なのも含んだ）は割としっかり見えていて、住人たちの個性も樹分に際立っていて、住人達それぞれが交わってのドタバタな騒動がとても面白い。
ましろを始め複雑な事情を個々に抱えているっぽいので、常時あっけらかんと軽いノリで、とはいかなさそうな雰囲気もありましたが、その辺りをどう見せてくれるのかも楽しみな所です。
