ダブルブリッドX

[著者:中村恵里加/イラスト:たけひとアスキー・メディアワークス 電撃文庫]★★★

ダブルブリッド〈10〉 (電撃文庫)

ダブルブリッド〈10〉 (電撃文庫)

 シリーズ最終巻。待ちに待ち過ぎて、色んな要素が
記憶から抜け落ちてしまってる訳で。そういうどうし
ても補い切れない部分に対しては、「後で絶対全巻再
読する!」とか自分自身に宿題を課して乗り切るしか
なかった。この物語に残されていた、ありとあらゆる
疑問全てに解答を叩き出すべく、渾身の力を込めて描
かれた珠玉の一冊。これはもう間違いなく断言出来る
素晴らしいデキ。だから、やっぱり刊行期間に大きな
穴が開いてしまったのがどうしても悔やまれる……。
 と、愚痴はここまで。読んでいる途中で色々書いて
みいと思ってたんだけど、ラストシーンで感極まっち
ゃって、結局ごちゃごちゃ面倒臭く書く気が失せてし
まった。失われた優樹の“記憶”と、失われた“人間
としての”太一朗――かつて惹かれ合い、擦れ違い離
れて行き、再び引き寄せ合う。そんな二人の行く末を
最後まで見届けられた事。何よりも嬉しく思う。

既刊感想:VIIVIIIIX