SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

現実主義勇者の王国再建記V

[著者:どぜう丸/イラスト:冬ゆき/オーバーラップ文庫]★★

現実主義勇者の王国再建記V (オーバーラップ文庫)

現実主義勇者の王国再建記V (オーバーラップ文庫)

 新生フリードニア王国の各方面の開拓やら増強
やら、先を見据えて手広く安定した仕切りを見せ
てくれているソーマ国王。魔王領の未だハッキリ
見えない影響力を感じながら、更に隣国に対する
抑止力となる案を練りながら、少しずつ確実に国
力を蓄えている真っ只中と言った印象でした。
 戦争による危機感や焦燥感は無いので、ソーマ
の発案によって順調に自国が育ってゆくのを見る
のは楽しいもので。実戦投入の機会はありません
が、度肝を抜かれた飛竜のブーストと空母の存在
は、いずれお披露目する日も来るのでしょうね。
 危ぶまれていたルナリア聖教介入問題も何とか
片付き、心置きなく次の外遊に臨めそうです。

既刊感想:IIIIIIV

現実主義勇者の王国再建記IV

[著者:どぜう丸/イラスト:冬ゆき/オーバーラップ文庫]★★★

現実主義勇者の王国再建記IV (オーバーラップ文庫)

現実主義勇者の王国再建記IV (オーバーラップ文庫)

 ここまでが物語の第1部だそうで、1巻目から
大きな起承転結構成になっていると知って、「成
る程」と納得する形での締めとなっていました。
 確かに先王の暴挙とも言える異世界人のソーマ
への王位継承は衝撃的でしたが、もうそんなの遠
い過去のように感じられるくらい本当に色々と厳
しい現実がありました。内戦から始まり、隣国と
の抗争、自国の平定からの戦後処理、一旦落ち着
いてからの新たな改革の準備と実行、などなど。
 最後に先王から、ソーマがこれまで抱き続けて
来た幾つかの問いに対する真相が語られた時点で、
ようやくとてつもなく大きな山を一つ越える事が
出来たような、そんな気持ちに落ち着きました。

既刊感想:IIIII

ワールド・ティーチャー 異世界式教育エージェント8

[著者:ネコ光一/イラスト:Nardack/オーバーラップ文庫]★★

ワールド・ティーチャー 異世界式教育エージェント 8 (オーバーラップ文庫)

ワールド・ティーチャー 異世界式教育エージェント 8 (オーバーラップ文庫)

 精霊についてのあれこれ、主に精霊使いのリー
スと狼属性同士の対決によるホクトの活躍。一所
に留まって事件やイベント関わり巻き込まれるの
は、最近のお決まりになって来ているのかなと。
 世界を巡って“見聞を広める”のが主な旅の目
的であり、言い換えるなら明確な目的はなく、割
と成り行き任せな所が今の状況なんですね。シリ
ウスにとっては同時に弟子を育成する目的も勿論
抱いているでしょうけど、そろそろ確固たる旅の
目的が立ち上がってもいいのかなあ、とか思った
りも。要は毎度似たような繰り返しのマンネリ感
に刺激が欲しい、と。一夫多妻な関係性も安定し
てますし。ライオルと再会とかしないですかね。

既刊感想:

ワールド・ティーチャー 異世界式教育エージェント7

[著者:ネコ光一/イラスト:Nardack/オーバーラップ文庫]★★

ワールド・ティーチャー 異世界式教育エージェント 7 (オーバーラップ文庫)

ワールド・ティーチャー 異世界式教育エージェント 7 (オーバーラップ文庫)

 天下一〇道会ワールド・ティーチャー版。シリ
ウス的には参加する気無かったのに結局成り行き
で参加する事になってしまい、それならばレウス
の力を一段階底上げしてやろう、と言った内容。
 この二人に太刀打ち出来る相手なんて殆ど居な
いと分かり切っていたので、消化試合っぽくなる
かと思ってましたが、ベイオルフやジキルなど実
力者達との攻防は見応えありで面白かったです。
 そして何より、本気モードのシリウスとレウス
の一戦。圧勝に次ぐ圧勝のシリウスを唯一引かせ
たシーン、レウスの大きな成長を感じました。普
段女性陣の積極性に押し出されているので、レウ
スがメインの内容はちょっと嬉しかったですね。

既刊感想:

ワールド・ティーチャー 異世界式教育エージェント6

[著者:ネコ光一/イラスト:Nardack/オーバーラップ文庫]★★

ワールド・ティーチャー 異世界式教育エージェント 6 (オーバーラップ文庫)

ワールド・ティーチャー 異世界式教育エージェント 6 (オーバーラップ文庫)

 前世の記憶的には年齢差ってあんまり関係無か
ったり意識しないもんなのかなあ、とかシリウスエミリアのやり取りを眺めつつ思ったりもした
んですけど。もっとも、シリウスの中で前世の時
ってもう殆ど語る事もなさそうなので、気にして
も仕方ないのかも。実年齢よりも“中身”の方が
大分年齢重ねているので、その辺のエミリアとの
年齢差を考慮しつつも、シリウスの方が異性とし
て愛していると告げた時は結構驚かされました。
 エミリアの想いに応えるにしても、従来通りの
師弟関係か、もしくは父親目線で受け留めるのか
と思っていたので。リースも割とあっさり肯定し
ていたし、穏やかに事が済んで良かったのかな。

既刊感想: