SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

僕は友達が少ない2

[著者:平坂読/イラスト:ブリキ/MF文庫J]★★ 前巻では殆ど描かれなかったマリア、理科、小鳩の残念成分が追加されて、隣人部の残念度数も更に上昇。でも、ここまで隣人部の様子を眺め続けてみた限りでは……やっぱりさぁ、小鷹ってリア充してるよな? …

僕は友達が少ない

[著者:平坂読/イラスト:ブリキ/MF文庫J]★★ 傍から見れば、隣人部に入部してからの小鷹も存分に“リア充”していると思うんだが。小鷹も夜空も星奈も幸村も小鳩もあんまりな残念体質で、そういう残念密度の濃い空気に浸っているせいか本当は物凄く“リ…

紫色のクオリア

[著者:うえお久光/イラスト:綱島志朗/電撃文庫]★★ 物語を充分に堪能する為には、自分の理解度を上げなければならないのかなぁ? と言うのがまあ躓き所で。SF要素が濃いのを回避したくなるのって、多分「理解力が足らないから楽しめない」って気持ち…

2009年下半期ライトノベルサイト杯結果

2009年下半期ラノサイ杯結果ページ(新規作品部門) 2009年下半期ラノサイ杯結果ページ(既存作品部門) 新規で『紫色のクオリア』『僕は友達が少ない』『クロノ×セクス×コンプレックス』、既存で『さよならピアノソナタ』『ソードアート・オンライン』を、…

夏海紗音と不思議な世界1

[著者:直江ヒロト/イラスト:水沢深森/富士見ファンタジア文庫]★ 第21回ファンタジア大賞『読者賞』受賞作。 よもやの海洋冒険活劇。もうちょい悠馬の日常生活範囲(自宅周辺とか学校周辺とか)寄りで、重複世界に関連した騒動が起こるもんだと思ってた…

神様のいない日曜日

[著者:入江君人/イラスト:茨乃/富士見ファンタジア文庫]★ 第21回ファンタジア大賞『大賞』受賞作。 雰囲気は充分伝わって来た。が、話がイマイチ伝わって来なかった。そんな感じ。曖昧な物言いや遠回しな表現にやたら引っ掛かり躓く事が多くて、奥歯に…

シャドウ・ホームステイ

[著者:水口敬文/イラスト:熊虎たつみ/一迅社文庫]★ 別に同じ部屋に居ても一緒の布団で寝てもいいんじゃないか、とか思ったけどね。佳夜は精神的には子供のようなもんなんだし。でもまあ、もし結人と同世代ぐらいの頃に読んでいたら、佳夜と寝所を共に…

GIMMICK 死神の影武者

[著者:久遠馨/イラスト:ふゆの春秋/一迅社文庫] 主人公である馨の視点で、彼女の見た事聞いた事感じた事思った事を、そのまま整理もつけずただただ単純に垂れ流すが如くの勢いで羅列して行っただけの話。一人称視点の描写としては一見間違いではないよ…

パティシエは最強の魔術師です。

[著者:いわなぎ一葉/イラスト:ひだかなみ/一迅社文庫アイリス]★ タイトルが『パティシエ』な割に、肝心な所で主人公・紗耶のパティシエ能力があまり活かされてなかったような……。これだと菓子作りの技能が重要なんじゃなくて、王との契約が“パティシエ…

人類は衰退しました5

[著者:田中ロミオ/イラスト:山崎透/ガガガ文庫]★★ 例えば。妖精さんの道具のせいでクスノキの里がレトロゲームネタ塗れで大変な事態に陥ったとしても、“わたし”が大して動揺も焦りもせず結構ノリノリな雰囲気で対処出来ていた(ように見えた)のは……も…

ストレンジボイス

[著者:江波光則/イラスト:李玖/ガガガ文庫]★★ 遼介がぐちゃぐちゃにするまでもなく、既に色々ぐちゃぐちゃに歪み切っていたという、とあるクラスの物語。表向きの行為からは最も理解不能に見えていた日々希が実は単純明快だったのに対し、表向きは実に…

藍坂素敵な症候群

[著者:水瀬葉月/イラスト:東条さかな/電撃文庫]★★★ 凄く巧いなぁって思った。○○フェチから発展する看過出来ない重症性のアイディアもそうだし、それを存分に含ませたキャラクター達の魅力溢れる描写もそうなんだけど、最たる所は物語の構成面で表れて…

A=宇宙少女2×魂の速度

[著者:日野一二三/イラスト:甘塩コメコ/電撃文庫]★★ あーここで終わってしまったか〜。本当はその先で孝文と瞑、孝文と翼との関係がどう変化して行くのか? という部分をもっと追ってみたかったんだけど、その辺りの楽しみは次巻以降に持ち越し。 ……と…

天穹のカムイ

[著者:ハセガワケイスケ/イラスト:七草/電撃文庫]★ 読了直後に「そりゃないよ」。で、ちょっと間を置いて冷静になって思い返してみて「やっぱりあり……かも?」という感じに気持ちが落ち着いた。 カンナがずっと言い続けていた“願い”と、それを叶えたい…

夜魔 ―奇―

[著者:甲田学人/イラスト:三日月かける/電撃文庫]★★ ハードカバー版は既読。『missing』シリーズも含めて読了してから大分経ってるんだけど、このシリーズ特有の雰囲気や詠子と神野の特異性なんかは全然色褪せる事無く記憶に残ってたなぁ……とか…

さくら荘のペットな彼女

[著者:鴨志田一/イラスト:溝口ケージ/電撃文庫]★ 空太の場合、最初は単純にさくら荘を出て行くか行かないかで軽く考えてる程度だったのが、ましろと関わった事で非常に面倒臭い所まで悩みまくるハメになっちまった……ってとこか。終いには、自分が一体…