[著者:渡航/イラスト:ぽんかん(8)/小学館 ガガガ文庫]★★★
冬の合間の短編集
前巻のマラソン後のエピソード、なのかな? 基本的に奉仕部が顔見知りの依頼を受ける内容。と言っても、材木座といろはだけでしたが。表紙を飾るいろはが活躍……してたかどうか微妙な所ですが、目立ってはいましたね。そのうち、材木座義輝にもできる簡単なお仕事が多分見つかる。
なんだかんだ言って、材木座はラノベ作家目指す姿が似合っている気がする。もしかしたら、当時よりも書籍化の話が増えているWeb小説投稿に力を入れるのが良いのかも? もっとも、その前に打たれ弱さを克服しないと。更にその前に、閲覧者に読まれて感想貰えるようにならないと。きっと、一色いろははお砂糖とスパイスと素敵な何かでできている。
デートプランを考える行動、と言いながら八幡といろはでデートしてるようにしか見えない。以前葉山が指摘していたように、いろはが八幡を特別視しているのは間違いなさそう。油断して隙を見せられる相手、とでも言うんでしょうかね。絶対に破れない締め切りがそこにはある。
いろはの依頼。年度末までに生徒会予算を使い切るべく、フリーペーパーを発行しよう。そして奉仕部に奉仕してもらおう、と言う思惑を乗せた依頼……は表向きの話。本題は「締め切りって恐ろしい存在よね」と言う事実を突きつけられるお話。こうして、比企谷家の夜は更けてゆく。
受験目前で、精神的に追い詰められつつある小町の助力になりたいお兄ちゃん。何てことない普段の八幡と小町の日常風景の一幕。とても尊い。そして何よりも温かい。既刊感想:1、2、3、4、5、6、7、7.5、8、9、6.5、10
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。10.5
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渡 航/ぽんかん8 小学館 2015年03月18日