[著者:今慈ムジナ/イラスト:木なこ/ガガガ文庫]
二人の『未来の娘』が主人公・大地の所に現れて、詳細な事情も分からないまま翻弄させられて行く。まず、大地に『未来の真相』を明確に知る手段が全くない為、根本的に自称娘たちが本当に大地の娘かどうか分からない。なので、彼女らにしか知り得ない話を聞かされても「うーん」となってしまう。
そんな大地と同調する気持ちを踏まえて。七彩と花蓮の娘二人の一方的かつ強引な要求が、非常に理不尽に感じられて読んでいてかなりキツかったです。「いや僕の事情も察してちゃんと話を聞いてくれよ!」と、大地に代わって言いたくなりました。
大地が押しが弱い性格なのも影響してるんですが、にしても現在の父親の事情を考慮しなさ過ぎじゃないですか? まあ結局両親の為ではなく、自分都合で動いていたからなあ。今回ラストの様子から更に収拾付かなくなりそうで、不安は増す一方です。