SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…3

[著者:山口悟/イラスト:ひだかなみ/一迅社文庫アイリス]

 誘拐犯も無自覚にたらし込む! またしても、カタリナの天性の人たらしの凄さを見せ付けられました。自然な流れで、『自分の懐に引き摺り込んで行く』って言うんでしょうか。凄過ぎましたね。

 ふと、これまでのカタリナの『人多たらし歴』を思い返してみました。それで分かったのは、精神的な苦痛を抱えていて、潜在的に誰かに助けを強く求めている、そんな人を救済しまくっていると言う事。

 今回のルーフィスもそうでした。多分カタリナは、救われたい誰かの心の叫びを(無意識)の察知して、人の本質を見抜く力に長けているんじゃないかなと思います。最初から性根が腐り切った相手には、人をたらす態度は取らないんじゃないかなと。

 あと気になったのは、ジオルドとアランが絡んだ王位継承騒動の件。見ている限りでは、兄弟関係は良好みたいなので、ちょっと安心したかな。今後物語に大きく絡むかは分かりませんが、正々堂々と『資質』で競い合う関係であって欲しいですね。 

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