SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…6

[著者:山口悟/イラスト:ひだかなみ/一迅社文庫アイリス]

 新展開の『魔法省編』スタート。元の世界の乙女ゲームの“続編”に沿った展開……らしいのだけど。カタリナが拾った続編の内容情報の出所が、ちょっと気になるなあって感じでした。

 ソフィアの前世が、カタリナの前世と親友同士だった事は既に明かされています。今の世界でソフィアに前世の記憶は無いんですが、ソフィアが所持してる小説の中に、続編情報の紙切れが挟まっていたとか。絶対何かしら関連がありますよねえ。

 まあ、そこを詮索してもあまり詳細は得られなさそうでしたけど。本当に乙女ゲームの続編が実在していて、そこでカタリナが悪役で再登場で破滅してるのか、今の所確かめる術はなさそうですよね。

 結局、カタリナが身の破滅の危機を妙に信じちゃったもんだから、学園時代と同様に奇行に走って周囲を困惑させちゃってます。その突飛な言動で、他人の好意を呼び起こしてしまうから面白いですよね。

 魔法省に入った事で、これまでの学友との付き合いがちょっと減ってしまったのは、仕方ないけど寂しい所。ただ、学生時代より会う時間が減ったからこそ、ジオルドやキースがよりカタリナに積極的に迫っているのは良い傾向かなあと思いました。

 あとは、魔法省の先輩職員たち。変人揃いで面白過ぎですね。これからカタリナとどんな付き合いをするのか、そして新たな攻略候補との関係はどうなって行くのか。続きが楽しみですね。

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