[著者:長岡マキ子/イラスト:magako/富士見ファンタジア文庫]
月愛と龍斗の交際。順調そうに見えて、まだどこかちょっとした不安定さが感じられる、そんな展開でした。「どこが?」と問われると、実際には漠然とした雰囲気的なものなのですが。
互いの『理解』がまだ追い付いていない、知れば知るほど「まだ自分は相手の事がちゃんと分かってない」と思い、そこから不安に繋がって行ったのかも知れません。
ただ、月愛も龍斗も、相手を好きだと思う気持ちに揺らぎは無くて。たとえ龍斗を諦め切れない海愛の介入があっても、月愛に男の気配があっても、お互い自分にとっての『一番』は何も変わらない。そんな所を見せてくれた所は良かったなと、安心出来ましたよね。
もう大分安定期に入ったように感じられるのですが、ここから更にどう物語を進展させて行くでしょうね。海愛の件で若干の不安要素が残っている気もするので、そこを突いてくるのかどうか。
経験済みなキミと、 経験ゼロなオレが、 お付き合いする話。その3
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長岡 マキ子/magako KADOKAWA 2021年09月18日