SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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高嶺の花の今カノは、絶対元カノに負けたくないようです2

[著者:とーわ/イラスト:Rosuuri/角川スニーカー文庫]

 物語は『主人公』『今カノ』『元カノ』の三角関係展開なんですが……びっくりするほど“ギスギス”しなければ、ほとんど重苦しい雰囲気にもならない。薙人の優柔不断さも今の所はあまり見られないし、希と霧のヒロイン対立も全然感じられないし。一言で表すなら「実に健全だなあ」ってとこです。

 何にせよ、登場人物達の精神的苦痛からくる、“胃の痛み”を抱かずに済んでいるいのは良い事です。ただ、このままハッキリしないでいるわけには行かないでしょうけどね。主に元カノとして薙人に未練のある、霧の選択が一番重要な所だと思います。

 薙人と希は付き合い始めだけど順調だし雰囲気も良いので、あまり問題は見られない。一方で霧は、薙人への想いを残しながらも、それを知る希に対しても好意的で。希の方も霧をライバル視しながらも好きな気持ちが大きい。二人のヒロインの関係も実は良好なんですよね。

 今のまま変わらない三人の関係と雰囲気が凄く好きです。それでも、いずれどこかで変わってしまうような気もします。少なくとも、霧に関しては気持ちをハッキリさせなければならない。彼女の動向次第で、三人の想い行方が変化して行くのかも知れませんね。

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