SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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異端な吸血鬼王の独裁帝王学 ~再転生したらヴァンパイアハンターの嫁ができました~

[著者:藤谷ある/イラスト:夕薙/HJ文庫]

 主人公で吸血鬼王のアンファングが、休眠状態になって『異世界である地球の日本』の少年へと転生し、休眠が解けたタイミングで『元の世界』へ再転生を果たす、と言う流れからのスタートです。

 ちなみに元の時代から五千年後の現在、アンファングの時代遅れ感が半端ないほどに世界は様変わりしている。印象としては、人間種族が窮地に立たされている中での吸血種の無法状態で、世界的にはひどく荒廃しているような雰囲気でした。

 注目すべきは帰還を果たしたアンファングが、『吸血鬼王として何を為すべきか?』でしょうかね。必然的に出会ったヴァンパイアハンターの少女・リーナとは、どうも5千年前の世界での彼女の母親絡みで大きな関係があるようで。その辺の事情は、まだぼんやりとした手応えで今の所はハッキリしていない。

 ただ、リーナの抱える『特殊性』が、アンファングにとって重要な意味を持つ事は間違いない所。そんなリーナとの関係性や前世で得た『医療知識』なども含めて、この先の展開にどう絡めて行くのでしょうね。