SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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転生少女はまず一歩からはじめたい1 ~魔物がいるとか聞いてない!~

[著者:カヤ/イラスト:那流/MFブックス]

 現実世界に体質が適応しておらず、“日常的に疲れやすくて生きにくかった”。一方で、女神とやらに強制異世界転生させられた世界では、体質が適応して“とても生きやすくなっていた”。

 さて、この事実が意味する所はなんでしょう? まあ、今は色々考えてもヒントも少ないので分からないです。『核心』というものがあるとすれば、主人公のサラが異世界でもっともっと様々な経験を積んだ後、そのずーっと先におそらくあるのでしょう。

 規格外な魔力を持つサラが、家から一歩を踏み出す『経験値』を身につけ、少しずつ自分が“見渡せる世界”を広げて行く。何も知らない所からの踏み出しなので、本当に“一歩一歩”という感じ。ゆっくりな歩みで確実に目的の為に前に進んで行く。そんな様子を見ているのがとても面白い。

 気になる事はあれこれあります。特に、サラが追い求めているネリーの存在いついては、まだまだハッキリ見えていない部分がありますよね。もどかしいすれ違いを見ていると、なかなか再会の予感や予兆も感じにくい所なのですが、今後の二人の動向はどうなるでしょうね。

 逆にあっさり再会できれば、それはそれで嬉しくなると思います。サラもネリーも、離れ離れで寂しい思いはしているでしょうから。ただ、ネリーが尊敬と同時に“恐れられているらしい”事実がサラに伝わった場合どうなるか……きっとなにも変わらず接してくれると願いたいです。