［著者：咲く桜／イラスト：藻／Ｍノベルス］
最初にどうしてもツッコミ入れておきたい、「５歳児にしては有能過ぎるだろ！」と。いやもうなんて言うか、“５歳児らしくない”の程度が規格外なんですよ、この主人公アウル君。よくあるお約束な“異世界転生チートスキル赤ん坊からの成長モノ”なら、「まあ異世界だし」って軽く流すだけでここまで過敏に反応しないんですけど。あまりに多岐に渡って色々と出来過ぎるんですよね。
アウルに与えられたランダム付与スキルが『器用貧乏』だったので、それが大いに影響しているんだとは思います。ただ、実際に器用貧乏のスキルについては物語で全然触れてくれないので、多分想像以上の影響力をイマイチ感じられなかったのかも知れません。
まあ元々この世界を創生した神によって選ばれた存在だし、前世の社会人経験や知識は持ったままなので、その辺を考えるとそんなに不自然ではないのかなあ、と思ったりもしました。もう既に相当な万能さを見せ付けているアウルですが、小さな村から貴族の領地に行く事になって日常生活や能力使用がどんな風になるのか、楽しみな所ですね。
