[著者:竹宮ゆゆこ/イラスト:ヤス/電撃文庫]
実に面倒臭いですね。本当は何が一体面倒臭いのか? と考えてみると、結局よく分からないまま感情の制御を見失っているのが一番面倒臭い所だったのかも知れません。
大河自身は何が心をざわつかせてくるのか掴めてなくて、そんな心境で竜児にごちゃごちゃ言われるもんだから、余計に気持ちの逃げ場を失って追い詰められてしまう。
竜児は竜児で、亜美が原因できつく当たられてるのかと思ってるのに大河が煮え切らないもんだから、感情の向け方に戸惑い迷ってしまう。
地獄のような面倒臭い状況をこれでもかと引きずりまくって進んで行った今回、果たして“落としどころ”は見つかるのかどうか? ポイントはその辺りだったでしょうかね。
まあ大河のそれは間違いなく『嫉妬』だと思うんですけど、今はどの類の感情なのか分かってない状況が面倒臭いながらも面白い所なのかなと。