[著者:竹宮ゆゆこ/イラスト:ヤス/電撃文庫]★
まあ、ねえ、「やっぱりそうだったのかあ……」って溜息混じりの言葉が漏れましたよ。
でも、大河がこれまで全くと言っていい程、『そう感じさせては来なかった』『決して悟らせはしなかった』所に、頑なでありながらとんでもなく“切ない”意地みたいなのが感じられて、余計にやるせない気持ちになってしまいました。
とても不自然に見えていた『実乃梨の竜児への態度』も、何となく大河のこの件が大元の原因なのかなって思いはあったんですけど。その事で竜児自身が“闇落ち”しかけるほど、実乃梨は本心を伏せ続けていたので、ずっと煮え切らない感触でハッキリしなかったんですよね。
この、大河の物語の流れを激変させる運命を呟きを聞いた事で、実乃梨の心情と同様にこれまでの亜美の意味深な発言にも大体納得が行った感じです。
しかし、結局現状は“なかった事”になってしまっているので、竜児と大河の関係性がどうなってしまうのかは全然見通せなくなってしまいました。実乃梨や亜美との関係も含めて、ホントこれからどうなっちゃうんだろう……。