SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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とらドラ6!

[著者:竹宮ゆゆこ/イラスト:ヤス/電撃文庫]

 北村、壊れる。何もかもを投げ捨てて、理由を語る事なく暴走に暴走を積み重ねる回。「ヤバい」と感じる範囲を軽く振り切ったイカれぶりでした。

 これまでの北村って、竜児の親友で地味な優等生的脇役な立ち位置だったので、「ここまでやるかー」って具合で結構な驚きでした。なんか、精神がやられると一気におかしな方向に振り切っちゃう奴だったんですねえ。

 ただ、今回の件で目一杯本性を曝け出してくれて、抑圧していた気持ちを爆発させて吹っ切れて良かったかなあ、とも思いました。竜児と大河とっても、北村の本音をより深く知る事になったわけで、その点で言えば辛いながらも報われる部分もあったのかなと。

 すみれは強烈な個性の塊だったので、ここでの退場はちょっと惜しいかも? 出番は少なかったけれど大いに暴れまくってくれたので、印象に強く残る人でしたね。

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