SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

異世界の貧乏農家に転生したので、レンガを作って城を建てることにしました

[著者:カンチェラーラ/イラスト:Riv/TOブックス]

 前世の記憶を持って赤ちゃんからスタートな異世界転生。主に土地開拓や農耕や飼育や建築などの創造系なチートで無双する物語。

 東京ドーム何個分の敷地を開拓とか言ってる時点で「3~8歳くらいの子供に出来る事じゃねえよ!」とかツッコミたくなる事、両指で数え切れないほど。だからこそのチートと言うべきものなのか……と無理矢理納得させました。

 主人公・アルスが森林伐採しまくって開拓している土地は、実は森林が属する村を治める近隣の貴族の所有するもので、本来好き勝手には出来ない事から騒動となる火種が勃発。この辺りに、“好きなようにお気楽開拓”とは行かない面白さが盛り込まれているなあと言う印象でした。

 アルスの能力と奇策によって、貴族との全面抗争の構図に。意外に事が大きくなっていて、ちょっとこの行く先にドキドキして来ました(主に不安によって)。