[著者:伏瀬/イラスト:みっつばー/GCノベルズ]
スライムはスライムでも、『異世界転生チート無双俺つえースライム』でした。とは言え、全く思うように行動出来ない最弱スライムには違いなくて、最初に生き延びられたのは能力を駆使した立ち回りの巧さが光っていたと言えるのかも。
結局チートスキルを活かすも殺すも『中の存在』次第なので、そう言った意味で今回ラストまでで相当に成り上がれたのは、能力以上のリムル個人の有能さが際立っていたんじゃないかなあと思いました。
あとは「いつ人間に擬態出来るんだろう?」と頭の片隅に浮かべてましたが……いや、そのエピソードがね、意外に胸に来るものがあって、悲しくもあり切なくもあり、でもリムルにとっては希望の残るものでもあり、その結末は印象的でなかなかに良いものでした。