［著者：古流望／イラスト：珠梨やすゆき／ＴＯブックス］
モルテールン領の急速な経済発展に対して、領地の財産を狙う外敵に対する『抑止力』の乏しさが浮き彫りになって来たが故の『軍備増強』問題のお話。
ペイスが常に目を光らせて秘密漏洩を警戒しているので、他勢力の諜報活動もお見通しで対策も充分ではあるものの、『軍備の数』にものを言わせて攻め込まれたらひとたまりもない、と言う事。
でも、今回の中で終盤にペイスが“やらかした”事を考えると、「ある程度の数の侵攻なんてどうにでもなるんじゃないの？」と言わずにはいられませんでした。それでも、『一対一』と『一対大多数』の状況の違いで、対処方法も大幅に変わって来るんでしょうけど。
それにしてもまあ、随分な事を“やってくれたな”と。ドラゴンか……ペイスとモルテールン家が増々注目される事は確定事項。色々表に出せない秘密を抱えてるってのに、更に目立ってしまって大丈夫なんでしょうかね。
既刊感想：『おかしな転生』感想一覧
