SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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ティアムーン帝国物語V ~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~

[著者:餅月望/イラスト:Gilse/TOブックス]

 今回、競馬の話しか印象に残ってねえ。何で競馬展開にこんな力入れてるんですか? みたいな。ミーアの初期の目的を見失いつつ、何故か「どうしてこうなった?」的な話の流れになってました、いや、まあ結局は面白かったんですけどね。

 本来の目的に視線を戻すと、『ミーア皇女伝』の内容が変化していた事がきっかけで、もう「またか!」って感じなんですけど。それが近々開催される『聖夜祭』で暗殺される、と記述されていたから穏やかじゃない。

 最近、『混沌の蛇』なる暗殺組織、四大公爵家の潜む対帝国思想の内通者、初代皇帝時代の暗部、大飢饉の予兆、などの伏線が色々浮かび上がって来ていて、どの場面でも目が離せない緊張した状況になりつつある。ミーアの暗殺についてはまだ謎のままですが、何かの事柄や思惑が複雑に絡み付いていそうな気もします。

既刊感想:IIIIIIV