SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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ティアムーン帝国物語II ~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~

[著者:餅月望/イラスト:Gilse/TOブックス]

 『帝国の叡智』ではない。無知でアホな子が“自分ファースト”で行動した結果、たまたま、運よく、奇跡的に、『幸運の無限連鎖』的なものが作用してうまく行っただけの話。

 いや、別にけなしているわけではないんですが……幸運に救われているように見えて、実際には何か見えない力的なものがミーアに働いてるのでは……と思ったりもして。

 とは言っても、それだけじゃミーアのこの大快挙には説明のつかない何かも感じられて、『人を惹き付ける』魅力が成功を引き寄せてくれたのかなあ、なんて見えたりもしました。

 そんな中でひとつ確かに言える事は、断頭台で処刑された時の『覚悟』を、ミーアは実際の『経験』として心に持ち合わせていると言う事。生半可な事では動じない胆力と、土壇場での最適な決断力は確かなものではないでしょうか。

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