[著者:路紬/イラスト:つなかわ/GA文庫]
もうタイトル見ただけでお分かりですね? はい、とっても分かり易い『追放ざまぁ系』でした。異世界転移転生とかではなく、付け加えてありがちな『俺つえ―無双』の雰囲気は案外控え目だった所はちょっと他との違いが見えていたかなあと言った印象です。
主人公・アルバスを追放した、彼の父親とか言う存在がもうね、すがすがしいまでのどクズっぷりを見せ付けてくれて、後のざまぁ展開がもの凄く際立ってくれていたかと思います。
ただ、アルバス自身の戦いは、特に終盤は圧倒圧勝楽勝とは行かない内容だったので、良い意味でガチガチのお約束からちょっとだけそれてくれた所に、見応えが感じられたかなと思いました。
あとは、主にアルバス自身の出自や魔術の本質について謎や伏線が意外と多くて、結構色々と先を知りたい欲求が膨らんでしまいましたね。