[著者:棚架ユウ/イラスト:るろお/GCノベルズ]
『チートな剣』には違いないんだけど、思っていたよりも『常に無双しているわけではない』ような展開はちょっと興味深い所で。
師匠が剣ではなく生身の人間だったならば、多分思い描いた通りのチート無双が可能な気もする。でも、それだと結局は型通りのお約束にしかならないので、やっぱり剣と言う制約があった方が見ていて面白い。
あと最も大事なのは、師匠ひとりではなくフランと連携している状況であり、まだ未熟であるが故に伸びしろも無限大な要素もまた見所になっているのかなと。
今回は、強さを求めて新ダンジョンへの旅立ち、からの大幅な寄り道で訳ありな浮遊ダンジョンへ。隣国のキナ臭い謀略が見え隠れしている辺りで、師匠とフランはいずれ巻き込まれる事になるのかどうか……と考えさせられたりも。
ただ、今の所は自分達には事が大き過ぎる問題と割り切って、ダンジョンへ向かう方へ進んで行くのかなって感触です。
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