SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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おかしな転生XIII 綿飴の恋模様

[著者:古流望/イラスト:珠梨やすゆき/TOブックス]

 引き続き、『出る杭』ことモルテールン家の繁栄による突出を抑止する為、領主代行のペイスの行動に制限をかけようと裏工作を企むコウェンバール伯爵。

 彼の思惑の一番は、モルテールン家の突出自体が気に食わないのか、それとも突出する事で神王国内の『調和が乱れる事』を気にしているのか。

 あまりモルテールン家に私怨を抱いているようには見えないので、どちらかと言えば領主間の抗争の勃発を危険視しているのかなあと。もっとも、ペイスはその辺の裏工作もお見通しっぽいので、コウェンバール伯爵の小細工をいかに逆利用して翻弄してくれるか見物ですね。

 まあ、そんな貴族関係・領主関係での政策絡みのこざかしい妨害ばっかりなのはちとウンザリ。ペイスにはまるで効いていないのが救いと言うかいい気味と言う感じです。そんな中で、ルミとマルクの幼馴染み同士の淡い恋愛関係の様子だけが一服の清涼剤で癒されました。

既刊感想:IIIIIIVVIVIIVIIIIXXIXII