[著者:古流望/イラスト:珠梨やすゆき/TOブックス]
『ドラゴン討伐』の後始末編。問題は、モルテールン家とペイスにとって、いかにして“最良の落とし所”に着地出来るか? と言う点。
話題独占、影響力増大、取り入ろうとする輩も無限にわきまくり、でどうやって収拾をつけるのか。ペイスの技量が最大限に試される回だったかなと。
まあペイス自身は全然焦っても取り乱してもいなくて、多分もう既にドラゴンを手中に収めた時点で、『オークション』と『王家に丸投げ』な策は頭にあったんでしょう。
『教会』の面倒臭い介入の“真意”も見事に見破り、逆手にとってぼこぼこに精神を叩き潰す辺りはペイスらしい所業だったなあと。
『ドラゴンフィーバー』は、これで一応落ち着いた、のかな? どうなんでしょう。この件はあまりに他所へ与えた影響が大き過ぎたので、まだ尾を引きそうな気もしますね。
既刊感想:『おかしな転生』感想一覧