異世界転生に感謝を２

［著者：古河正次／イラスト：六七質／ＫＡＤＯＫＡＷＡ］

異世界転生に感謝を 2

　冒険者ギルドの初心者研修を受け、低難度のギルド依頼をこなし、パーティ組んで戦闘連携を経験する。基本に忠実な経験の積み重ね方、と言う感じで、ジン自身がチート級の能力を幾つも持っていながら安易に無双プレイに走らない辺りが面白い所。

　ジンの誠実さと謙虚さが実に良く表れているなと。自分で許容出来る範囲のチートは上手く活用しながら、度を超えるまでは行かないよう意識して自制しているので、無双が起こり難く段階を踏んだレベルアップを実感出来ると言うわけです。

　あとは相変わらず常に感謝の姿勢を持ち続けていて見ていて気持ちが良い。ジンに関わりを持つ人の全てが彼に好意を抱いてしまう所からも、滲み出る人柄の良さがよく分かります。まあ複数の異性から恋愛感情を向けられていたりして、前世から経験の浅いジンは嬉しいながらも結構苦労しそうですけどね。