[著者:古河正次/イラスト:六七質/KADOKAWA]
地下迷宮の『成り立ち』に隠された真相、それを知ったジンが取った行動、その後に想定外の事態から発生した魔物の大量襲撃『大暴走』、街の人々を守るための冒険者たちの覚悟の総力戦。
ジン達が順調に迷宮攻略に辿り着いた所から、新事実の発覚とともに息つく間もない怒濤の展開で、一気に最高潮まで突っ走るような勢いを感じた今回でした。
ジン=異世界転生人にしか伝えられない事、それから公には秘密にし続けて来た数々のチート能力の事、これらを皆に明かさなければならなくなった時、果たして突拍子もない話を肯定的に納得して受け入れてくれるのか?
心配事の多くはそこにありました。でも、ジンがこれまで築き上げ積み重ねて来た『信頼』は、想像を超えてとんでもなく大きなものになっていたようです。
「ジンだから」と何も聞かずに黙って全てを受け留めてくれる人達の姿を見て、これまでの多く交流を思い返しながら、嬉しさで色んなものが込み上げて来てしまいました。