SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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天使は炭酸しか飲まない3

[著者:丸深まろやか/イラスト:Nagu/電撃文庫]

 天使として他人の恋愛相談やってるよりも、自分の果たせなかった恋愛の未練と向き合う方を優先したほうがいいんじゃないかなあ……と、まあ伊緒は誰に言われずとも自身が一番よく理解しているとは思うんですけどね。

 ただ、今回はやけに夢の中での彩羽への未練が際立っていたような感じで。多分光莉の恋愛相談が抱える“難しさ”みたいなものが影響していたのかも知れませんが。

 とにかく伊緒がやけに彩羽への叶わなかった思い意識してしまう展開で、気持ちに迷って持て余している様子にちょっとした危機感を抱いてしまいました。精神が病む程じゃないんですけど、他人の恋愛に引きずられるように自分の事を深く考え過ぎてしまうと言うか。

 その辺りのケアやフォローは、伊緒と進展に期待を込めて湊や冴華を頼りにしたい所ですが、伊緒自身がなかなか面倒臭い性質を抱えているので時間はかかりそうですよね。