[著者:香月美夜/イラスト:椎名優/TOブックス]
紙を作る為に、ほとんど職人と商人見習いっぽい事やってたなあ、と今回のマインとルッツを見て思う。あとはとにかく商人ベンノの紹介を得られた事、マインの切り札的な商品を売り込む事で価値が得られた事が大きかったのかなあと。
多分ベンノの初期投資と言う名の援助がなければ、マインの知識頼りだけの子供二人じゃどうにもならなかったでしょう。そう言った意味では物凄く幸運だったと言えるのかな? もちろんマインの知識とルッツの支えも、紙作りの成功にはなくてはならないものでしたけどね。
さてこれからが『本作り』に向けてのスタート、となりかけた所で病弱なマインの身に非常事態。病気の正体が分かっていて治療も可能っぽいけど、完治に至るには『特別なコネ』と『莫大な金』が必要らしい。今のマインにはどちらも持ち合わせておらず、難病が振り掛かるその身は果たしてどうなってしまうのか……。