SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

底辺剣士は神獣と暮らす4 家族で考える神獣たちの未来

[著者:番棚葵/イラスト:米白粕/MF文庫J]★★

 試練達成で晴れて正式に父娘となり、娘達のアー
ドへの甘えっぷりとアードの娘達の溺愛ぶりが前巻
までと比べて大増量。足枷無いんだからもう好きに
やってよ、って具合で終始ニヤニヤしてました。
 当初の目的は既に遂げているので、この先どうな
るのかなと見守っていましたが、今回で一区切りと
言う事で。後日談的なエピソードを交えつつ、三人
娘が将来の事を考える内容に仕上がっていました。
 もうとにかくフェニ、ユニ、ナーの娘達が可愛く
て可愛くて仕方が無い。父娘関係になって遠慮が取
っ払われたからか、アードへの甘え方が益々強くな
っていたり。これが見られなくなるのは寂しいけれ
ど、未来の可能性も垣間見れたので満足でした。

既刊感想:

自称Fランクのお兄さまがゲームで評価される学園の頂点に君臨するそうですよ?3

[著者:三河ごーすと/イラスト:ねこめたる/MF文庫J]★★

 今回メインの『アリスゲーム』、ちょっと人狼ゲ
ームを複雑化し過ぎてしまったような、ゲームとし
てはちと状況把握し辛い印象でした。ルールの図解
説明でもあれば……と望むのは贅沢かも知れません
が、分かり易さとテンポが削がれたせいか、弱者が
驕った強者を撃つ爽快感ももう一つな感じでした。
 これはあくまで前哨戦、紅蓮の対生徒会戦もまだ
まだ道半ば、と捉えておいて次巻以降の盛り上がり
に期待するべきでしょうかね。本来は登場人物達が
背負うモノを盛り込みつつ物語を盛り上げていって
欲しいのですが、こうしてゲーム勝負がメインとな
ると、どうしてもゲーム内容と見せ方次第で良くも
悪くもなるので、匙加減が難しい所なのかなと。

既刊感想:

やがて恋するヴィヴィ・レイン5

[著者:犬村小六/イラスト:岩崎美奈子ガガガ文庫]★★★

 あまりにルカの侵攻が順調過ぎて逆に怖い位だっ
たし、ジェミニの姦計が読み手側からは丸見えだっ
たし、こうなる予感は充分に抱かされますよね。
 しかしそれにしても、上がりっ放しの高揚と、容
赦なく突き落とされる絶望と、更にその先で何が何
だか理解が及ばない茫然自失と、まあとにかく今回
は色んな感情があっちこっちに揺れまくりで精神的
にくるものがあって疲れました。これが心地良いだ
けなら読後感もスッキリ出来そうなものですけど、
ルカにとってはそうでない方の現実が重くて、読ん
でいる途中で絶望感に潰されるかと思いました。
 一応重要事が一つ種明かしされましたが、この影
響でより混迷を極める展開になりそうな感じです。

既刊感想:

友人キャラは大変ですか?4

[著者:伊達康/イラスト:紅緒/ガガガ文庫]★★

友人キャラは大変ですか? 4 (ガガガ文庫)

友人キャラは大変ですか? 4 (ガガガ文庫)

 一郎のキャラポジション、未だ迷走中。最後の方
で「龍牙早く来てぇ!」とか必死に叫んでる辺り、
何かが間違っている気がしないでもなかったです。
 逆にこんなになってまで一郎が端役の“友人A”
ポジションに戻れたらならば、もしそんな仕掛けが
用意されているならば、そして見事に炸裂させられ
たなら、それはそれで凄い事だと思いますけどね。
 だって既に「お前もう主役級の扱いだろう」と一
郎に突っ込むのも飽きてしまうくらい、キャラが際
立ってますから。今回更に魔神コントンの処遇に関
してキャラ立ち上乗せイベントもありましたし。そ
れでも一郎自身が友人キャラポジションを諦めない
限り、希望キャラ位置獲得を応援していたいです。

既刊感想:

俺と彼女の恋を超能力が邪魔している。2

[著者:助供珠樹/イラスト:いつい/ガガガ文庫]★★

俺と彼女の恋を超能力が邪魔している。 2 (ガガガ文庫)

俺と彼女の恋を超能力が邪魔している。 2 (ガガガ文庫)

 厳重な隔離監視を掲げている割には、数寄柳学園
って随分警備体制甘くないですか? 脱走成功した
小春の方が一枚上手なのか、それともあえて脱走さ
せているのも学園の思惑通りなのかどうか。超能力
の情報漏洩を阻止する為に綾が関係者に記憶操作を
仕掛けた筈なのに、男子側にどんどん漏れちゃって
たり(大治郎と達也なんか見逃されてましたし)。
 まあ要するにそれが悪影響となって大治郎と小春
の関係が断絶しやしないだろうかと、そんな不安が
あったわけです。「小春が好きだ」の想いだけで果
たして今回の一件を乗り切れるのかと思ってました
けど、何とか熱意の程は相手側に伝わってくれて、
最後この結末に繋がってくれたので良かったです。

既刊感想: