SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

何故か学校一の美少女が休み時間の度に、ぼっちの俺に話しかけてくるんだが?4

[著者:出井愛/イラスト:西沢5ミリ/MF文庫J]★★★

朝倉さん、壊れる
 朝倉さんの告白に対しての安藤の回答を聞いて、「なんでだよっ!」とツッコミ入れた所からの続き。結局は言葉足らずなんですけどね。あの返事では、そりゃ朝倉さんに真意は伝わらないわ。

委員長回
 委員長に名前は無いんでしょうか? 元々モブキャラが台頭して来たそうなので、委員長はやっぱり委員長のままなのかな。その方が何となくしっくり来ますが、委員長は名前で呼んで貰いたがってるっぽいので、いずれは聞いてみたい。

安藤君は己を過小評価している
 クソザコぼっち野郎、みたいな感じで自分に全く自信が持てなくて、そのせいで朝倉さんとこじれてしまったわけですが。なかなかどうして、心に刺さる事を言ってくれるじゃないか、と。改めて朝倉さんと向き合って、しっかり自分の気持ちを告げてくれたので、好感度がかなり上がりました。もっと自信を持てよ!

悶絶
 エピローグ直前→あとがきの注釈→表紙見て→再びエピローグ直前→悶絶。正直、委員長の参戦は無いものと思ってましたが(内に秘めて伏せるだろう、と)……思い切り開き直っての行為は強過ぎですね。これは強敵だぞ、朝倉さん。

既刊感想:

探偵はもう、死んでいる。

[著者:二語十/イラスト:うみぼうず/MF文庫J]★★

第15回MF文庫Jライトノベル新人賞『最優秀賞』受賞作
 「お客様の中に、探偵の方はいらっしゃいませんか?」の問い掛けから始まる物語。

名探偵と助手
 シエスタがその場に居合わせた事、君彦がその名探偵の隣に居合わせた事、二人がその現場に居合わせた事……など、色々な状況に対して「これは偶然か? 必然か?」考えさせられる。そして、確信を持って「これはね、全て必然だよ」と突き付けられる。そんな印象でした。

『シエスタの遺産』と『SPES』
 『SPES』に関してはまだまだ分からなことが多い。シエスタの遺産が“そういう意味”で、『SPES』を倒して欲しいと遺言を残す程だから、相当深い因縁がありそうですが……。渚の中の心臓についても、まだ伏せられている秘密がありそうな感じでしたね。

意志は死なず
 シエスタの死の詳細、その時の事件は後々語られる事になるのかどうか。限定的な顕現は今回限り、二度は無い、と念押ししてましたが、多分またありますよね? 本当に最後の最後の切り札的な扱いでもいいので、まだそんな状況があって欲しい。

お隣さんと始める節約生活。電気代のために一緒の部屋で過ごしませんか?

[著者:くろい/イラスト:U35/富士見ファンタジア文庫]★★

第4回カクヨムWeb小説コンテスト・ラブコメ部門『特別賞』受賞作
 節約術に関しては、二人のやってる事に口挟みたくなったり、色々アドバイスしたくなったりも。でもまあそれも途中までで、仲良し半同棲生活を邪魔したくなかったので、黙って見守る事にしました。

約三週間で相思相愛
 ただし、互いに恋愛感情で好意を抱いている事になかなか気付けません。一目惚れで好きになるには短くもないけれど、それに気付くには三週間ではちょっと交流が足りない、そんな雰囲気でした。

山野さん、年上の余裕
 容易く間宮の懐に潜り込んで来る割に、肝心な所では隙を見せない。そう思っていた時期もありました。しかし、『山野side』の独り言を聞いて、そんな印象はあっさり崩れ去りました。内心一杯一杯でめちゃくちゃ可愛い人。

着実に距離は縮まるも
 間宮も山野さんも、どうしても一線が踏み越えられない。そこで「好きです」「好きだよ」と言い合っても、ハッキリした告白にはなってないみたいな所で、もどかしさを感じてしまいますね。

新米錬金術師の店舗経営02 商売をしよう

[著者:いつきみずほ/イラスト:ふーみ/富士見ファンタジア文庫]★★

サラサのアトリエ ~ヨック村の錬金術師~
 これ、何となく前巻から連想してました。創造、生産、売買、狩猟、自店の経営、拠点となる村の発展、などなど。他人の手を借りずとも、大抵の事はサラサ一人でこなせる所に、錬金術師と言う職業の凄さが感じられました。

交流も大事
 とは言え、店舗経営となると売買する相手、素材を仕入れる相手、専門分野的な事を依頼する相手、とにかく付き合いが無ければ回して行けない。今回はそんなサラサの“商売”様子も見どころの一つ。

ヨック村の立て直し
 サラサの行動を見ていて、今回は店舗経営以上に特にここに力が入っていたように見えました。村の復興に手を貸し、財源を豊かする。それが巡り巡って、サラサの店舗の質と収入を上げて行く、そんな公算が彼女の中にあるのかも知れません。

次の展開は?
 錬金術師として、商売人として、もう既に熟練の域にあるような気もするのですが。錬金術大全の読書が進めば、錬金術師としての実力向上と共に新たな展開が見えて来るのでしょうか。

既刊感想:

史上最強オークさんの楽しい種付けハーレムづくり2

[著者:月夜涙/イラスト:みわべさくら/ガガガ文庫]★★

次なる目的
 エルフ娘の次はキツネ娘だ! ハーレム王を目指す勇者の血を受け継ぐオーク種(見た目は人間寄り)のオルク、相変わらず積極的にアプローチを掛けながら、相手がその気でなければ一切手を出さない超受け身な姿勢で攻める。 

商人
 安定した未来のハーレム生活に向けて、莫大な資金を稼ぐために商売に走る。なんか中盤までガチで商人やってましたよ。女の子をゲットする事に関して微塵も不安や焦りを抱いていない所は、流石としか言いようがない。

相手を強化しないと子供を生めない
 オルクの家系の特性で、オルクとの間に出来た子供は胎児の内から能力が強過ぎて、母親が強靭でないと生まれた時に命を落としてしまう、らしいです。

回数重ねる度に強くなる
 なので、出産に耐え得る身体になるまで子は孕めず、それまでセックスする度に相手の肉体が強化して行くんだとか……なにそのイカレた設定。都合良いにも程があるだろう、と思いましたが、万が一に命を落とす事態を防げてるなら、もうそれはそれでいいのか?

キツネ娘・ククルと結ばれる
 二人目、ゲットだぜ。ただ、今の所一冊に一人のペースで、あっさり簡単に、じゃないんですよね。グイグイ攻めながらも、常に相手の女の子の気持ちを最優先に考える、一見クズな所業のようで、意外にオルクの好感度は高いです。

既刊感想: