SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

幻想譚グリモアリスI されど魔刃の名のままに

[著者:海冬レイジ/イラスト:松竜/富士見ファンタジア文庫]★★ 富士見ミステリー文庫で刊行されていた『夜想譚グリモアリス』の続編。仕切り直しの再始動で、前から読んでいた身としては、初めましての読み手を意識しての配慮の跡があちこちで窺えたなぁ…

神聖のレジスタ1 リリーアの子どもたち

[著者:北山大詩/イラスト:尾崎弘宜/富士見ファンタジア文庫]★★ たとえどれだけ慕われようとも実妹では攻略不可能。求む、新ヒロイン! ……とか言ったらいきなり棗に問答無用でぶっ殺されそうだな。とは言え恵理世さんじゃさすがに(年齢的に)厳しいだ…

狗牙絶ちの劔1 ―刀と鞘の物語―

[著者:舞阪洸/イラスト:うなじ/富士見ファンタジア文庫]★ タイトルと物語の内容から推察するに、香月が刀で駿が鞘って事なんだろうけど、なんか両者の役割関係が全く始まらないまま見せ場なく終わっちまったなぁ。せめて狗牙絶ち衆の合同訓練に赴く前…

ディスパレイト!2 陰謀とその残骸のこと

[著者:榊一郎/イラスト:増田メグミ/富士見ファンタジア文庫]★ シリーズ最終巻。え、もう終わっちゃうの? ってのが最後まで読み終わって出た感想。うーん、一応過去編から引き継いだ部分について、語るべき事は漏れなく語られていた筈なんだけど、妙に…

仮面のメイドガイ メイド革命Ver.

[著者:花凰神也/原作・イラスト:赤衣丸歩郎/富士見ファンタジア文庫]★ 同名コミックのノベライズ。ヘタレで自己中心的で我が侭で身勝手な世のご主人様達に愛想を尽かしたメイド達がとうとう反旗を翻して元ご主人様達を支配してしまった! これが俗に言…

スレイヤーズ3 サイラーグの妖魔

[著者:神坂一/イラスト:あらいずみるい/富士見ファンタジア文庫]★★ たとえお尋ね者にされた所で、リナが魔族に関わってしまうのは毎度の如く。ここまで来てふと思ったのが、シリーズ中でも超有名な竜破斬(ドラグ・スレイブ)って……結構使い勝手が悪い…

スレイヤーズ2 アトラスの魔道士

[著者:神坂一/イラスト:あらいずみるい/富士見ファンタジア文庫]★★ 始めは軽いノリながら、徐々に事態が重くシリアスに移行してゆく内容。魔道研究による合成獣作製やら人造人間作製やら人体実験やら不老不死やら、随分ときな臭い要素が色々出来るだけ…

スレイヤーズ1

[著者:神坂一/イラスト:あらいずみるい/富士見ファンタジア文庫]★★ 懐かしの『スレイヤーズ』新装版。長編完結までは読んだ事なかったので、良い機会だから最後まで追ってみようかと。1巻目とかは大分前に何度も再読してた気がするんだけど、改めて読…

火の国、風の国物語3 星火燎原

[著者:師走トオル/イラスト:光崎瑠衣/富士見ファンタジア文庫]★★ アレスとジェレイドの初めての邂逅から、解放軍の反旗の発端であるエピソード『ジェレイド編』へと繋がる内容。本当はジェレイドが恋人クレアを失ったダルム国境城砦防衛戦の事や、ここ…

生徒会の二心 碧陽学園生徒会議事録2

[著者:葵せきな/イラスト:狗神煌/富士見ファンタジア文庫]★★ 生徒会発行ノンフィクション冊子を完成させるまでの経緯。言い換えると生徒会室に引き篭もってダラダラ駄弁りを垂れ流すだけ。今回も。ただ、毎度毎度飽きずに同じ事やっていそうで、微妙に…

黄昏色の詠使いVI そしてシャオの福音来たり

[著者:細音啓/イラスト:竹岡美穂/富士見ファンタジア文庫]★★ 短編集+第二楽章へと繋がる間奏エピソード。短編集は主にトレミア・アカデミー内でのイベントや騒動など。コメディ成分多し。そういやこのシリーズって分類したら学園モノにもなるのか、と…

L 詐欺師フラットランドのおそらくは華麗なる伝説

[著者:坂照鉄平/イラスト:水城葵/富士見ファンタジア文庫]★ バーンは『詐欺師』って柄じゃあないな。そんなにカッコイイ立ち振る舞いではない。ただ単に“美形で口が上手くて女を騙すのが得意なだけ”ってぶっちゃけてしまうと凄くダメな奴にしか見えな…

紅牙のルビーウルフ7 君に捧げる永遠の花

[著者:淡路帆希/イラスト:椎名優/富士見ファンタジア文庫]★★ 本編完結後の短編集2巻目&シリーズ最終巻。ルビーウルフとジェイドが結ばれて少し歳月が流れた時点で、ルビーが様々な過去へ想いを巡らせてゆく……という纏め方。本編の方では、あんまり詳…

オイレンシュピーゲル肆 Wag The Dog

[著者:冲方丁/イラスト:白亜右月/角川スニーカー文庫]★★★ 「とことん似た者同士だよな〜」と。特に涼月と鳳ね。スプライトIVの感想では触れ損ねたけれど、今回は全く違う立場で動いていても、互いのチーム同士ガッチリ絡み合っての展開が大きな見所。…

スプライトシュピーゲルIV テンペスト

[著者:冲方丁/イラスト:はいむらきよたか/富士見ファンタジア文庫]★★★ かけがえのない平穏な日々と、そんな平穏な日々に二度と手が届かなくなるような錯覚を引き起こす事になる最低の陰謀、そして最低の陰謀に臨まざるを得ない鳳、乙、雛に課せられる…

量産型はダテじゃない!3

[著者:柳実冬貴/イラスト:銃爺/富士見ファンタジア文庫]★★ シュナイダー自らが、己の不甲斐なさを攻め立てていた分の汚名はきっちり返上。そして『最強』の呼び名に相応しい電光石火のヘキサ救出劇で見事に面目躍如。いや〜、これまで本来の能力をずっ…

銀月のソルトレージュ5 針のように細い銀の月

[著者:枯野瑛/イラスト:得能正太郎/富士見ファンタジア文庫]★★ シリーズ最終巻。当然ながらこれ以上伏線が張られる事もなかったんだけど、今までの謎を全て理解して納得して読み終えられたか? と考えてみると、そういう気持ちにはなれなかったかもな…

七人の武器屋 飛べ!エクス・ガリバーズ!!

[著者:大楽絢太/イラスト:今野隼史/富士見ファンタジア文庫]★★ シリーズ第8巻。前巻あとがきにあった予告を覆しての「まだ最終巻じゃないよ」宣言(もう一冊あるらしい)。ようやくマーガスと仲間達のエピソードが交わり、エクスの七人+ウラヌス+余…

鋼殻のレギオス8 ミキシング・ノート

[著者:雨木シュウスケ/イラスト:深遊/富士見ファンタジア文庫]★★ 主に女性メインキャラ補強の短編集。療養中のレイフォン、再会したリーリンにせがまれツェルニに着いてからの過去(の女性遍歴)を語るの巻。 ……という流れなんだけど……こりゃどう考え…

SH@PPLE ―しゃっぷる―1

[著者:竹岡葉月/イラスト:よう太/富士見ファンタジア文庫]★★ 双子姉弟の立場入れ代わりラブコメ。女装シチュエーションと男装シチュエーションの両方を一遍に味わえる贅沢な内容に思わず鼻息も荒くなる……はぁはぁ。いや、最初は雪国サイドオンリーか、…

真伝勇伝・革命編 堕ちた黒い勇者の伝説2

[著者:鏡貴也/イラスト:とよた瑣織/富士見ファンタジア文庫]★★ 絶対死亡間際でのクラウとルークの邂逅。二人が死の間際でも飄々としていられるのは、現実に絶望しているから「生きようが死のうがどうーだっていいやー」な投げ槍気分だったからなのか。…

ライタークロイス3

[著者:川口士/イラスト:柴倉乃杏/富士見ファンタジア文庫]★ カインが再び騎士を目指すとしても、或るいはこのままファリア皇女の従衛を務めるにしても、“目指す事”や“務める事”の更に先にある“意味”を見出して行かなければならない……と言うのが、アリ…

サイレント・ラヴァーズIV 真実を君に

[著者:吉村夜/イラスト:結賀さとる/富士見ファンタジア文庫]★★ シリーズ最終巻。アンタレスにとっては「俺の本当の戦いはこれからだ!」エンドなんだけど、全体的な物語の結末はこれ以上ないくらいの大団円。七都市連合軍とカイオン軍との悲惨な戦争は…

おあいにくさま二ノ宮くん6

[著者:鈴木大輔/イラスト:高苗京鈴/富士見ファンタジア文庫]★★ なんか、短編集初期の頃は全然出番の無かった麗華が普通に登場するようになったな。その一方でいつまで経っても報われないのは峻護への想いなんだけど、短編集の方はコメディ色が強いので…

BLACK BLOOD BROTHERS(s)5 ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ短編集―

[著者:あざの耕平/イラスト:草河遊也/富士見ファンタジア文庫]★★ 安定した生活と収入を求めて特区であくせく働くミミコとジローとコタロウの距離感が、もう遠い昔の事の様に懐かしく感じられた。まだそんなに経ってない筈なんだけど、この後とにかく色…

黄昏色の詠使いV 全ての歌を夢見る子供たち

[著者:細音啓/イラスト:竹岡美穂/富士見ファンタジア文庫]★★ 今回はただただ「なるほど! そういう事だったのか〜!」って気分。もうそれに尽きる。ずっと足りてなかったパズルのピースが一気に埋まるような手応えで、いやー何か色々とスッキリしたわ…

ぼくと彼女に降る夜 フェイクマスター〜虚夢を語る者

[著者:八街歩/イラスト:深崎暮人/富士見ファンタジア文庫]★★ シリーズ第2巻。ナイトが徹底して精神的に追い詰められる回。純粋な力と力の真っ向勝負では断然ナイトの方が有利だけど、そういう状況にならない場合においては簡単に幾らでも弱点を突かれ…

灼熱のエスクード MATERIAL GIRL

[著者:貴子潤一郎/イラスト:ともぞ/富士見ファンタジア文庫]★★ 仕切り直しての第二部開幕。どうやら今度こそ新たな『レディ・キィ』捜索がメインで展開して行きそう。と言うより、初っ端から既に“捜索”の範疇を飛び超えて、複数勢力入り乱れての“レデ…

EME RED END W−JACK

[著者:瀧川武司/イラスト:尾崎弘宜/富士見ファンタジア文庫]★ RED編最終巻。とは言うものの、やってる事はこれまでと一緒なもんで、全く「終わった」って気がしないぞ。まあこのシリーズの特性として“やろうと思えばいつまででも続けられる”っての…

緋色のルシフェラーゼII

[著者:伊藤イツキ/イラスト:KeG/富士見ファンタジア文庫]★ この愛欲の魔王(の転生体=来栖いずも)は相変わらず妄想大爆発だな。で、その後羞恥心に押し潰されて自爆して“もきもききゅー”ってなってごろごろ転がってまた妄想に耽って……いずもを蹴…