[著者:渡航/イラスト:ぽんかん(8)/小学館 ガガガ文庫]★★★
クリスマスイベント
雪乃の真意を見誤った、かどうかは明確には語られてないんだけど。そんな状態で奉仕部内部がぎくしゃくしたまま、一色いろはからの依頼を受ける事に。彼女を生徒会長に後押しした責任があるとは言え、八幡のその選択と行為は雪乃との関係を更に悪くしてしまうんじゃないのかなあ。人手、お金、時間
毎度の如く、そこに横たわる人間関係が問題で不足してしまうもの。そして一度向き合ったら逃れる事を拒絶する八幡は、同じようにして苦行を繰り返してしまう。ぼっちを自称するなら隅っこで関わり持たずジッとしてればいいのに……といつも思ってしまう。でも八幡の性格と周囲の存在が、そうするのを許してくれない。“本物”が欲しい
八幡、雪乃、結衣。互いに本音を剥き出しでぶつかり合い、そんな中で珍しく八幡が心の底から本気で吐露した言葉。正直な所、八幡自身でも感情の真意を掴めず持て余し気味なので、読んでいるこっちもよく分かんなくなってきてる部分もある。あえて意図的にそう描いている風にも見えたりするのだけど……。戻ったかも知れないあの頃の空気
言わなきゃ分からない。言っても分からない。でも、言ってみた方が分かるかも知れない。多分、そんな落ち着き方。結論はまだ出ていないと思う。“元の鞘に収まった”と断言は出来ないけれど、それでも前から引き摺ってた最悪からは大分マシになって心底ホッとしました。やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(9)
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渡 航/ぽんかん8 小学館 2014年04月