[著者:珪素/イラスト:クレタ/電撃の新文芸]★★
『本物の魔王』と『本物の勇者』
前者が倒され、後者が倒した。ごく当たり前の構図ながら、現存している中で直視した人物は『一切存在しない』と言う。イメージとしては、数々の噂話が拡大→世間の常識として定着。どうもこの辺りが物語の『核心』であり、物語の真実を紐解く鍵となりそうな予感もある。今の所は、まだそこに踏み込む段階ではないのかも知れない。ただ、ヒントは少しずつ散りばめられているような気もします。『六合上覧』開幕
選ばれし十六人の中に存在するであろう『本物の勇者』が頂点に立つのか。それとも、頂点に立った者が『本物の勇者』となるのか。結末の『その先』に待つ展開も既に気になってますが、とにかく今はただひたすら強者同士の競演に魅了されていたい。異修羅III 絶息無声禍(3)
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珪素/クレタ KADOKAWA 2020年08月12日頃