［著者：七菜なな／イラスト：Parum／電撃文庫］
最低なクソ＆クズ女登場。凛音の姉とか言う女なんですけどね。自分の願望欲望で、日葵を悠宇から引きはがして手に入れようとするやり口がもう最低最悪で、終始はらわた煮えくりかえってましたよ。
悠宇に指摘してる事は間違いじゃないんだけど、とことん弱みに付け込んでる攻め方が嫌らしくて気に食わない。更に、東京行きを撤回した日葵の借金を立て替えた恩を突き付けて、二人に返済能力が無いのが分かっていて脅迫するような態度に出たり。
もうホントに、嫌悪と怒りと苛立ちでハァハァ荒い息が漏れ続けてました。「お前が二人の進路を勝手に決めてんじゃねえよ！」と。それに悠宇も日葵も抗えなくて、そんな最中で自分達の心の距離と関係性にも葛藤している状況。たまんないですよね。
一応事が済んでもまだ気持ちが収まらない。それだけ感情を揺さぶられてしまいました。凛音や真木島の介入も正直鬱陶しいと感じていたので、「余計な横槍入れんな！」「悠宇と日葵の二人だけで決めさてやれよ！」って思っちゃいましたよね。
今後への不安は、暗躍クソ野郎の真木島に“借り”を作ってしまった事。明確な敵ではないんですけど、『自分が面白いと思えば何でもやる』奴なので、妙な事で引っ掻き回されないかちょっと心配。
七菜 なな/Parum KADOKAWA 2021年08月06日
