[著者:衣笠彰梧/イラスト:トモセシュンサク/MF文庫J]★
とてつもなくしんどい回。想像以上に壮絶でした。一気読みだったんですけど、今回は特に引き込まれ方がもの凄かったです。
単純明快な内容の『特別授業』。しかし非常に奥が深い。個人的にはシリーズ史上最高難度だったのではないかと思いました。
とにかく、精神的にじりじりと追い込まれる感覚がもうたまらなくて。「どんな決着をつけるんだろう?」って興味が最後まで尽きませんでしたね。あと、何故このタイミングでの突発的な特別授業だったんだろう? なんて疑問もありました。この辺はハッキリとは分かりませんでしたが。
今回の終盤、清隆は予想以上に深く切り込んだなあって。ただ、そのあとの展開はちょっと意外で、これがまた痛みを伴う決断だったんですけど(清隆に痛みなんてあるのか分かりませんが)。
この先どうなるんでしょう。主にクラス内の『結束』的な部分が気になる所。穏便に体育祭、文化祭をこなせる心境にはなりにくそうですが……。わりと緩めな行事っぽい雰囲気ながら、まあ『ほかのクラスとの競争』には違いないので、油断はできないですよね。
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