SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

小説の感想を日々書き連ねるブログ

ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編5

[著者:衣笠彰梧/イラスト:トモセシュンサク/MF文庫J]★

 とてつもなくしんどい回。想像以上に壮絶でした。一気読みだったんですけど、今回は特に引き込まれ方がもの凄かったです。

 単純明快な内容の『特別授業』。しかし非常に奥が深い。個人的にはシリーズ史上最高難度だったのではないかと思いました。

 とにかく、精神的にじりじりと追い込まれる感覚がもうたまらなくて。「どんな決着をつけるんだろう?」って興味が最後まで尽きませんでしたね。あと、何故このタイミングでの突発的な特別授業だったんだろう? なんて疑問もありました。この辺はハッキリとは分かりませんでしたが。

 
 今回の終盤、清隆は予想以上に深く切り込んだなあって。ただ、そのあとの展開はちょっと意外で、これがまた痛みを伴う決断だったんですけど(清隆に痛みなんてあるのか分かりませんが)。

 この先どうなるんでしょう。主にクラス内の『結束』的な部分が気になる所。穏便に体育祭、文化祭をこなせる心境にはなりにくそうですが……。わりと緩めな行事っぽい雰囲気ながら、まあ『ほかのクラスとの競争』には違いないので、油断はできないですよね。

既刊感想:『ようこそ実力至上主義の教室へ』感想一覧