[著者:カヤ/イラスト:那流/MFブックス]
サラが登場人物中でもっとも精神年齢が高いのでは? とか読みながら思ってたけど、そういや転生前の寿命年齢を考えると的外れなわけでもないのか。つまり言いたいのは「大人げない大人や、大人な態度になり切れてない大人が多いな」って事です。
どうにも日常生活的な所で常識に欠けるポンコツ大人が結構いるようで、「サラやアレンに気を遣わせてんじゃないよ、まったく」と言いたくなる場面もありました。やれやれ。まあ、子供たちはしっかり者で強くて常識人で身をわきまえているので、大人達より余程安心して見ていられるのは良いですけどね。
今回はネリーとの再会後からのお話で、『魔の山』の管理を後任に引き継いでローザの街を旅立つ展開になります。が、行った先の街でも騒動多発で一向にネリーとの生活が落ち着かない。見ている側は退屈せずに済んでますけど、ここでもまたサラが大人の事情で理不尽に振り回されたりするので、ちょっとイラっと来たりもしました。まあ結局サラが有能さを見せ付けて黙らせてくれたお陰で、最後はスカッと出来ました。
次はネリーの両親が住む街へ向かう事に。今度は平穏であって欲しいけど……どうなるでしょうね。あと、サラの成長の方向性と言うか、今後何になる為にどこを目指すか? みたいな部分に深く踏み込んで行きそうな雰囲気もありました。この辺りの様子も気になる所です。