[著者:咲く桜/イラスト:藻/Mノベルス]
王都での魔物大量急襲騒動の続き。黒幕の正体と意図が遂に発覚、アウルとルナ、ヨミ二人メイドが中心となり騒動の決着へと向かう展開。黒幕の正体はちょっと間違い易い方へと誘導されていたので、うまく捻りが入ってるなあと思わされました。
直前までヒントらしき描写も少なかった気がするので、意外と言えば意外だったかも。結局その黒幕も『駒』に過ぎず、更に後ろの真の黒幕までは分かりませんでしたが。
一時はアウルの前に度々現れる褐色の子供・テンドが黒幕かと思ってましたが、どうも違っていたようで。今の所は存在自体が謎で、分かっているのはアウルよりも桁違いに強い事と、敵か味方かは不明ながらアウルの事は結構気に入っている事くらいかな?
この子供の存在も含め、何となく初期の『のんびり農家』とは大分物語の雰囲気が変わって来ているような気もします。話のスケールが割と世界の根幹規模で大きくなりつつあるような……考え過ぎでしょうかね。