SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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薬屋のひとりごと7

[著者:日向夏/イラスト:しのとうこ/ヒーロー文庫]

 周囲のごり押しで『官医』試験を受ける事になり、合格して官医見習いとなって『懐かしの混沌渦巻く後宮』へと誘われる事に。当然ながら事件も色々と起こり、今回もまた当たり前のように、一介の薬師娘が難事件の謎を解い行く定番の展開となります。

 当国の問題ではなく、隣国『砂欧』から持ち込まれた問題。前巻までで問題を巻き起こしていた『白娘々』とも少々関連があるような、でもそれとはまた別の問題でした。

 改めて猫猫の立ち位置を観察していて、見れば見る程「極めて特殊な立場に置かれているなあ」って印象が強かったですね。本来なら“関わること自体があり得ない”はずの他国問題だったので、その中心に居る不思議さが際立っているようにも思いました。

 誰も彼もが猫猫に“何か”を期待していて、本人は「冗談じゃないよ」な気持ちなのに、それに応えるだけの能力が備わってるって事なのでしょうかね。

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