[著者:入間人間/イラスト:のん/電撃文庫]
ちょっと番外編っぽい進行で、安達としまむらの関係も地味にゆっくり順調に進んでますよ―的な展開だったかも。がっつり安達&しまむらメインではなかったので、そこをガッツリと期待してたらちょい物足りない風味で。
でも、その分ほかの人達の『これまであまり見られなかった過去や日常風景』が垣間見れたので、満足感はそれで充分に埋まってくれたようです。しまむらの『尖り中学時代の片鱗』とか、もう一つのカッポォこと日野と永藤の家庭事情やら幼少期からの関係やら、その辺りの様子をじっくり堪能出来たのは新鮮な感じで良かったですねえ。
あと、忘れちゃいけないしまむら母、なかなかのぶっ飛び具合な言動と突飛な行動力に度肝を抜かれました。クリスマスで、あの面子を平然とした顔で食卓に揃えるなんて……と震えが走りました。いやしかし、安達はこれを受けてどうなんのかなあ。何事も無かったように流されそうな気もするし、安達の中で何かが劇的に変わりそうな予感もある。