[著者:久宝忠/イラスト:めばる/TOブックス]
中欧諸国、いつの間にやら情勢が荒れまくり。過去大戦の敗戦国と独立した小国との争いとは言え、正直ここまでガッツリと国同士が戦争する様子を目の当たりにするとは思ってませんでした。
涼の無関係な所で、どこぞの勢力がなんかあれこれ暗躍していた部分が、いよいよ表面化して来たような感じで。
今回の諸国連合と公国との戦いについては、あまり悲惨な結末にはならず、どちらかと言えば連合国が最初から狙っていたような着地点に落ち着いてような印象だったかも。
大事だったかのように見えて、実は今後の更なる大事の前の『前哨戦』っぽい雰囲気だった所で非常に嫌な空気感がありました。これ、帝国側の上層の言動を見る限りで、どうも王国と事を交えそうな臭いが漂っていたんですよねえ。
問題は本当に戦争が起こるのか、それと涼がどんな形で関わるのか。色々な事が明るみに出始め、緊張感も徐々に増して行きそうです。