[著者:唐澤和希/イラスト:桑島黎音/ヒーロー文庫]
ゲスリー殿下との婚約式。アランの心に虚しい風が吹き抜けるも、いずれ巻き返しの機会はやって来るんじゃないかなあ……と。今のリョウはゲスリーの支配下も同然で(王城内では割と自由に動けているけど)、アランには手が出せないのでどうしようもない。
でも、親友達の励ましで大分前向きにはなれているので、読んでいる側としてもいずれアランに報われる機会が訪れて欲しいと強く思ってます。
あと、前巻辺りから異様に鼻に付くのが国王の存在、でしょうかね。無能なのか言いなりの操り人形なのか、それとも見えない欲望や怨念が渦巻いているのか。
掴み切れないのがどうにも不気味ではあるけれど、リョウの立場からはどうにもならない所は仕方ないとは言えどうにももどかしい。