[著者:美紅/イラスト:桑島黎音/富士見ファンタジア文庫]
『邪』本体の一人が登場。切り札のはずの『聖』のウサギ師匠も剣聖も、全く力が及ばなくて絶望しかない。結局優夜頼りになってしまうのは目に見えてましたが、素の状態だと彼も『邪』には歯が立たないのでどうしたものかと。
異世界が絶望の淵に立たされる劣勢をどう優夜が覆してみせるか? 終盤の展開はここに期待と楽しみが増していました。で、優夜にも取れる策は限られていたから、まあ結果は割と想定通りだったかなあと。
ただ、思ってたよりもあっさりケリがついたので、今回は優夜の中の邪の存在『クロ』による“チート感”が結構あったかも。それでも、優夜自身の強さの成長は確かに感じられたので良かったのかな。正直、盤面を一気に引っ繰り返すようなチート手段は控え目な方がいいですけどね。