SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~ 第二部 神殿の巫女見習いI

[著者:香月美夜/イラスト:椎名優/TOブックス]

 「神殿長の嫌がらせウゼぇーーーー!!」と「貴族階級とのやり取りめんどくせぇーーーー!!」でした。マインが大して精神的ダメージを負っていないように見えるのは、神殿や貴族の世界と市民貧民との世界があまりに違い過ぎて、ついて行けなくてポカーンとなってたからでしょうかね。

 それに元々の打たれ強さもあるようで、言葉の嫌がらせ程度ではあまり動じないと言うか、マインの年齢を考えるとやり過ぎなくらいしっかりしてるよなあって感じです。

 何だかんだで、いつの間にか神官長や従者や孤児院の子供達から理解を得られるようになってるし、危惧している神殿長の嫌がらせもごく控え目で、まだ今の所はマインの神殿巫女の新生活も割と順調なのかなと。

 あと別の心配事で、ルッツの職業が絡んだ家族とうまく行ってなくて家庭崩壊気味の問題。こちらはまあ双方“大幅に”言葉足らず、と言った具合で。とりあえずこじれたルッツの家族間いがみ合いも丸く収まり、父親の理解も得られてひと安心かな。