SIDE ONE ~小説の感想を日々書き連ねる~

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エロマンガ先生6 山田エルフちゃんと結婚すべき十の理由

[著者:伏見つかさ/イラスト:かんざきひろ/電撃文庫]

 「おいっ! マサムネ! 京香さんにそんな『依頼』押し付けてそんな『恰好』をさせてんじゃないよ!」の後に、「えええーっ! 京香さんその無茶振り案件受けちゃうの!? ええええーーーっ????」ってな具合でした。

 冷酷な仮面が剥がれて、甥っ子姪っ子を気遣う優しい叔母である京香さんの姿が見れたのは凄く良かったなと。彼女にとってはめちゃくちゃ災難でしたけど、それでもマサムネと狭霧を『家族として護る』強い気持ちが感じられたし、一時期不安になった関係性も今はなにも問題ないですよね。

 あとは、エルフ先生とムラマサ先輩の“本気の告白”がマサムネに突き付けられる内容で。マサムネが狭霧を好きだと言っても諦め切れないその思いは、これまでと本気度が桁違いで、だからこそどうしても報われないと分かり切っているのが苦しくて辛い所なんですよね。

 エルフとムラマサの性格的に、あまり落ち込む事なく表向きは前向きでいられている辺り、重苦しい雰囲気に陥らせず救われてるなって印象です。

 マサムネはこれを受けてはよ狭霧との事にケリをつけろ! と思ってしまうんですが、狭霧も肝心な所で日和ってしまうのでなかなかにめんどくさくて難しい。